2021-05-27 第204回国会 参議院 農林水産委員会 第14号
リーマン・ショックはトリプルAの商品も、さっきトリプルAで確保しているからという話があって、大丈夫だって話だったんだけど、リーマン・ショックのときはトリプルAの商品さえも投売りが進んで、連動してクレジット資産の価格も下がって、農林中金は損失を出したわけですよね。それなのに、どうしてレバローンに手を出すんだろうかという疑問が出されています。
リーマン・ショックはトリプルAの商品も、さっきトリプルAで確保しているからという話があって、大丈夫だって話だったんだけど、リーマン・ショックのときはトリプルAの商品さえも投売りが進んで、連動してクレジット資産の価格も下がって、農林中金は損失を出したわけですよね。それなのに、どうしてレバローンに手を出すんだろうかという疑問が出されています。
こうした中、農林中金は、CLOも含め、債券、株式、クレジット資産等のバランスを取って運用しておりますが、これらは会員への安定的な収益還元の役割を果たすことを目的としてございます。
ここは今までは伝統的な運用分野でございます債券とか株といったものを中心にやってまいりましたが、昨今のこういう難しい環境の中で、クレジット資産であるとか、そういったものも扱う運用期待が高まっていることを受けまして、この三月を契機に、より一層この資産運用会社を強化していくという取組を決定し、既に始めているところでございます。
具体的には、国際分散投資を基本とする中で、債券、株式、クレジット資産などの様々な運用資産に対し、適切なリスク管理の下、リスク、リターン等を踏まえてバランスを取った運用を目指しており、CLOもこうした方針の下、投資を行ってまいりました。 CLOにつきましては、企業向けローンを裏づけ資産とする優先劣後構造を持つ商品であることを踏まえ、投資対象は信用力の最も高いトリプルA格付の商品に限定しております。
これは、債券、株式、CLOなどのクレジット資産を中心に、これらから得られる収益とリスクを考慮しながら農林中金のリスク管理体制の下で投資判断やリスク管理を実施する中で、結果的にCLOへの投資が増加したものというふうに承知しております。
加えて、クレジット資産や株式等のマーケット資産への分散投資により、リスクの分散、収益源の多様化を図っていくことに相なります。これにより民間市場の発展にも寄与できるものと考えております。このためには、新規事業として運用対象の多様化、これは金利のスワップとデリバティブでありますとかシンジケートローンを考えておりますが、その多様化について早期に認可をいただきますよう希望しているところでございます。